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カーテンは想定よりもお金がかかる!?
カテゴリ:不動産コラム  / 投稿日付:2025/05/08 10:00

床材、壁紙などと同様に、カーテンも部屋の雰囲気や暮らし心地を左右する大事なアイテムです。
住宅内のすべての窓にカーテンを設置すると数十万円かかることもあるので、
オプションの一つとして住宅ローンに含めた方がよい場合もあります。

・新築時のカーテンはオプションがいい?
ブラインドやロールスクリーンを含めたカーテン類は、単純に窓のサイズを測れば
設置できるというわけではありません。壁に設置用の下地は入っているか、窓から何㎝
出せば使いやすいかなど、専門的な知識が必要な部分があります。
よくある失敗は、自分で購入してはみたものの、「設置できなかった」「サイズが合わなかった」というものです。
特に標準サイズから外れる窓は、既製品では合わない場合があります。
主なカーテンの規格サイズには、・幅100×長さ135㎝・幅100×長さ178㎝
・幅100×長さ200㎝などがあります。
たとえば「幅100×長さ178㎝」のカーテンが使用できる窓のサイズは、「幅170 〜200×高さ180㎝」
程度です。これよりも窓の幅や高さの数値が大きくなると、きっちり閉まらなくなったり、
下までカバーできなくなったりして光が漏れてしまいます。また、長すぎると引きずってしまい、
裾が汚れる上に見た目もよくありません。

窓の下部分が床まである「掃き出し窓」の標準サイズは、「幅1690×高さ1830または2030」と表記
されるもので、幅100×長さ178㎝または200㎝のものがピッタリ合うようになっています。
上部に「ハイサイドライト(高窓)」があったり、幅が広いサッシだったりすると、既製品で
合うものが見つからず、リビングをすべて同じもので揃えられないといった失敗に繋がります。
オプションにすれば、そのような心配はなくなります。
さらに、カーテンをオプションにすると、他の設備と干渉する心配もありません。
カーテンレールは窓の幅よりも左右に10〜15㎝長いものを選ぶことが多くなります。
とくにポールの場合は両サイドにおしゃれなフィニアル(飾り)がついているものを選ぶと、
エアコンや収納庫の扉が干渉して設置できなくなる場合があります。
オプションであれば、設計の段階でそのような失敗を避けられます。

家の中には飾り窓など様々な窓があります。それらをすべて既製品で揃えられることは稀かもしれません。
色や柄、材質をすべて揃えたい場合は、オプションとして設置してもらった方がよいでしょう。
大開口吹き出し窓や特別な形状の飾り窓はフルオーダーになることが多いので、カーテンレール代や、
採寸取り付け費用も含まれてかなり高額になります。よい素材を選んで揃えると100万円以上に
なることも珍しくありません。
他の家具を買い替える費用とともにカーテンの費用も準備しておくことが大変だと感じた場合は、
オプションにして住宅ローンに組み込んだ方が良いかもしれませんね。


・部屋をスッキリさせる設置方法
カーテンやブラインドの取り付け位置には、主に次のような種類があります。
・窓の上側につける「正面づけ」
・天井に埋め込む「天井づけ」
・窓枠内につける「窓枠づけ」
同じ掃き出し窓でも、正面づけと天井づけではかなり印象が変わります。標準サイズのサッシでも、
天井づけにすると、カーテンレールが見えなくなり、カーテンの面積も広くなるので、カーテンを
閉めた時には部屋が広々とした印象になります。
カーテンレールの上にホコリがたまることもないので、掃除も楽です。
ただし、そのような形状になるとレールの工事は素人にはできないことがほとんどなので、
1㎝単位でのオーダー品となるでしょう。

カーテンをフルオーダーのオプションにすると、採寸や取り付け費用も含まれるので、
かなり高額になります。
施工会社によっては、カラーコーディネーターやインテリアコーディネータに依頼しているところもあり、
デザイン性が高くなると、製品の質の高さだけでなく、コーディネート料が含まれて高額になる場合もあります。
費用面が気になる場合は、設計の段階から大開口のサッシや飾り窓のみオーダー品にして住宅ローンに
組み込み、子供部屋や寝室などのサッシは標準サイズにして施主支給という方法もあります。
腰高窓であれば少々長めのカーテンでも大丈夫でしょう。

ブラインドやロールスクリーンを含めたカーテン類は、暮らし始めるまでにすべての
窓に設置することをお勧めします。使わない部屋にカーテンをつけずにいると、
床が日焼けしてしまったり、暗くなってから電気をつけると外から
まる見えになったりするので要注意です。

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