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機能性の低い照明は実用性がない!?
カテゴリ:不動産コラム  / 投稿日付:2025/02/27 10:00

生活空間をおしゃれに演出するものの一つに「照明」があります。
ただ取り付けるだけではなく、壁の形状を変えたり、埋め込んだりするものは
設計の段階で光の広がり方まで計算して設置されます。
そのような照明は、機能性よりも空間のデザインを重視しているので、
日常生活の中ではうまく使えない場合があります。

・ダウンライトは慎重に検討した方がいい理由
最近では天井に埋め込むタイプの「ダウンライト」に人気が集まっています。
天井に埋め込んであるので、空間がスッキリして見えるというメリットがあるのですが
慎重に検討する必要がありそうです。

ダウンライトは従来のスタイルである「シーリングライト」と比較して、照明角度が
かなり狭く、主に真下を照らすものです。広いリビングでダウンライトだけにすると、
「個数が足りなくて暗かった」「隅の方まで光が届かない」という失敗が起こります。
常に人が集まるところ、例えばリビングでは、シーリングライトと併用した方が良いでしょう。
ダウンライトだけの場合は、設置場所をしっかりと計算したうえで照明角度を自由に変えられる
「ユニバーサルダウンライト」や照射範囲が広い「拡散タイプ」にすると失敗は少なくなります。
ユニバーサルダウンライトであれば、壁に向けて間接照明のようにも使えるので一石二鳥ですね。

また、シーリングファンとダウンライトを併用する場合は設置場所に気をつけなければなりません。
通常ダウンライトはシーリングファンよりも高い位置にあるので、シーリングファンの影が気になることが
あります。ファンが回っている時に真下で影がチラついてしまったら気になりますよね。。
暮らし始めてからこのような不具合がわかって、ファンを回している時はダウンライトを消している
という人もいます。併用する場合は、周囲より一段高く凹ませた「折り上げ天井」にして、そこに
シーリングファンを設置するとダウンライトと干渉しなくなります。


・間接照明は本当に必要?
おしゃれでかっこいい照明をつけたものの、「普段の生活で全く使わなかった」「壁際をおしゃれに
照らそうとして失敗した」という声も多く聞かれます。

空間をおしゃれに演出したり、花瓶や棚の上のものを照らしたりするための「魅せる照明」
には次のようなものがあります。
⚪︎天井を照らす「コーブ照明」
⚪︎壁を照らす「コーニス照明」
⚪︎ディスプレイ用の「ブラケットライト」や「ダウンライト」
雑誌やインターネットの記事を見ると、リビングを間接照明でおしゃれに照らしている写真が
たくさんありますよね。ワイングラスを片手にゆったりと過ごせたら最高だなぁ...と憧れる人は多いでしょう。
しかし、いざ暮らし始めてみると、慌ただしい日常の中でおしゃれな照明が設置されていることすら
忘れてしまっていることもあります。

寝室であれば、柔らかい光でリラックス効果のある間接照明が、睡眠の質を高めてくれるかもしれません。
ベッドの両サイドの壁やヘッドボードの上などへの設置がおすすめです。

このような照明は特殊な形状であることが多く、掃除が行き届かない部分もあります。
設置するときには掃除のことまで考えていないことがほとんどですよね。
踏み台や脚立を使わないと届かない、掃除機のノズルが入らないようなところにはホコリが
溜まりやすいので、こまめに掃除をしましょう。

コーブ照明やコーニス照明のような魅せる照明は、当然ですが通常の照明よりも本体・工事費用が
高くなっています。年に数回しか使わないのであれば、その分の費用をもっと有意義に使えたのでは
ないかと思ってしまいますよね。
そのような後悔をしないよう、照明を検討する際は「現在の生活」を振り返って、
おしゃれな照明が必要かどうか、冷静に考えてみることが大切です。
リビングのような日常的な空間で、時にはラグジュアリーな雰囲気を演出したいなら、インテリアショップで
おしゃれなスタンドランプや床置きのフロアライトなどを購入するのも良いと思います。

バルコニーやテラスで過ごす機会が多いようであれば、そのようなところに間接照明を設置して
幻想的な空間をつくってみてはいかがでしょうか。屋外の照明は設計の段階で配線をしておいた方が
便利に使用できます。ソーラーライトという方法もありますが、日当たりや天候によって明るさや
点灯時間にムラができてしまうので、配線工事をおすすめします。

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