カテゴリ:不動産コラム / 投稿日付:2025/08/28 10:00
「ウッドデッキ」にガーデンテーブルやソファーを置いて、お酒やお茶を
飲みながら優雅に過ごす。リゾート地にいるようで憧れますが、実際は思ったほど
使わないという声が多いオプションです。
ウッドデッキは外構設備の中でも初期費用、メンテナンス費用ともに高くなりがちな
ものなので、施工会社にすすめられるまま設置してしまうのは危険です。
ある程度の知識をもって検討しなければなりません。
●安く済ませようとするとかえって高くつく
ウッドデッキを設置する際は、広さや素材が大切です。椅子を一つ置くだけでいっぱいという
サイズであれば、掃き出し窓から続く縁台や勝手口に設置してゴミ箱を置くような使い方になります。
家族みんなでバーベキューなどを楽しむためには、最低でも3帖程度の広さが必要です。
テラス屋根なども設置しないと、直射日光や雨にさらされて使い勝手が悪くなってしまいます。
快適に使用するには、設備を整えた方がよいでしょう。
ウッドデッキに使用する素材にもいろいろありますが、安価なSPF材などを使用すると
腐りやすく、すぐにリフォームが必要になってしまう場合もあります。
SPF材とは、ホームセンターなどで安く購入できる軽量で加工しやすい木材です。
耐久性が低いので、防水、防腐処理が必要になります。
居住地域や立地環境にもよりますが処理を施しても1年ほどで効果がなくなるので、毎年
塗布しなければならないでしょう。
柔らかく、加工しやすい木材は密度が低く、害虫に喰われやすいんですね。メンテナンスを
怠るとシロアリに喰われて、大切な家にまで被害が及ぶこともあります。
ウッドデッキを安く済ませようとすると、すぐに劣化して、かえって高くつくことになるので
気をつけてください。
広いウッドデッキを設置するなら、シロアリ被害を受けにくく劣化しにくい「ハードウッド」か
「人工木」がおすすめです。
ハードウッドのデッキ材として知られているのは「イペ」という熱帯広葉樹の素材。
高い耐久性があり、雨や湿気の多い環境下でも15〜25年は持つと言われています。
防腐塗料を使用しなくても腐らない「ウリン」という素材もあります。別名「アイアンウッド(鉄の木)」
とも呼ばれており、20年はもつそうです。
それだけに、ハードウッドを使用してウッドデッキを作るとかなりの高額になります。
ソフトウッドの5倍ほどになるでしょう。
予算的に厳しい場合は「樹脂木(人工木)」がおすすめです。
樹脂木とは、プラスチックと木粉を混合して作る人工木で、見た目が天然木に近いものです。
色の種類も豊富で、比較的リーズナブルです。
樹脂木は経年劣化による反りや変色も少なく、腐食することもないのでメンテナンスは不要です。
ソフトウッドのように塗装する手間もなく長持ちするので、コスパはとても良い素材です。
気温が高くなると、熱くなって裸足では歩けなくなるというデメリットがあるので、
小さなお子さんやペットがいる場合は気をつけなければなりません。
●ウッドデッキがデッドスペースになってしまう
庭にウッドデッキがあると見た目もおしゃれで、憧れる人は多いと思います。家族旅行で
コテージに宿泊したことはありますか?
そのような場所では、昼食や夕食の時間をウッドデッキで過ごし、
「マイホームにもこんなスペースがほしいな…」
「ウッドデッキがあれば休日はいつもこんなふうに過ごせるのにな…」と考えるのです。
実際、マイホームにウッドデッキを取り入れて、暮らしてみたらデッドスペースになってしまった
というご家庭も少なくありません。洗濯物を干すなど、日常的に用途がはっきりしていれば
よいのですが、あった方がおしゃれだとか、バーベキューができるなど、漠然とした
憧れだけで設置すると後悔する可能性大です。
使用しなくなる理由の多くは、以下にあげる問題の対策が足りないのではないかと思います。
・虫が多い
草木が多いと虫も多くなります。ウッドデッキの下や周りが土のままになっていると
湿気が多く、雑草が生えて虫が増えます。ウッドデッキの下は草むしりや掃除が行き届かない
場所なので、しっかりと下地処理をしておく必要があります。コンクリートやタイルを敷く、
防草シートを敷くなど、なるべく虫が寄ってこない環境にすることが大切です。
・日除けがない
春から秋にかけて気候の良い時期に使うことが多いので、日除けがあった方がようでしょう。
ウッドデッキを使用するたびにサンシェードやパラソルなどを設置するのが面倒になって
使わなくなったという声も聞きます。リゾート地では、少々の不便も楽しめますが、
マイホームでは、わざわざ準備してまで暑いところで過ごす必要はないと思ってしまうんですね。
テラス屋根やオーニングなどがあれば、グラスを片手にちょっと出てみたり、こども達の
遊び場になったりする機会が増えます。
・目隠しフェンスがない
ウッドデッキで過ごしていると、周囲の目が気になります。オープン外構であれば尚更です。
人目にさらされたところでゆっくりお茶を飲んだり、お子さんを遊ばせたりするのは
気が引けるでしょう。
快適に過ごすためには、視線を遮るための目隠しフェンスが必要です。テラス屋根や
オーニングがあると、隣家の2階からの視線も遮ることができて安心ですね。
ウッドデッキは決して安いオプション設備ではないので、家族にとって本当に有効活用できる
ものなのか、慎重に検討する必要があります。中途半端なものを作ってしまうと、
まったく使用しないうえに、メンテナンス費用がかかって後悔することになります。
これまでの生活スタイルや家族の気質などもふまえて、検討してみてください。





