カテゴリ:不動産コラム / 投稿日付:2025/03/13 20:00
床材は部屋の雰囲気を大きく左右するものです。掃除の頻度や室温、湿度
スリッパ・靴下・素足など何を履いた足で歩くのかによっても選び方が違ってきます。
素材に合った手入れをしながら暮らさないと、汚れが目立って劣化も進みます。
おしゃれな床材ほど掃除やメンテナンスの手間がかかるものなので、見た目だけではなく
それぞれの特徴や使い勝手をしっかり考えて選ばなければなりません。
・暮らし始めてから後悔が多い「無垢材」
「無垢材」は木の温もりが感じられて、足触りも抜群。1年中素足で過ごせるのが魅力的です。
無垢材そのものに調湿作用があるので、室内の湿度も床の状態も快適に保ってくれます。
月日が経つごとに風合いが出て……と、憧れる人も多いのですが、実際に暮らし始めてから
後悔が多いのも事実です。
無垢材は加工されていない自然素材なので、水分を吸って膨張したり、乾燥すると反って
隙間ができたりします。それを知った上で採用する人がほとんどですが、隙間に思いのほか
ホコリやゴミが溜まるのです。
特に、小さな子供がいると食べこぼしなどがスキマの奥に入ってしまい、掃除機では取りきれません。
犬や猫を飼っていると、抜け毛も入り込みます。
液体をこぼしてしまうこともありますよね。それが甘いジュースだったり、牛乳だったりすると
床材の下まで浸透してカビや腐敗の原因になることもあります。
犬や猫が頻繁に粗相していたら大変です。
無垢材は塗装や仕上げによって手入れの方法が異なります。複合フローリングを掃除することを
想定して作られている化学モップやお掃除シートなどはなるべく使わないほうが良いと
されているものもあります。
経年による独特の風合いを楽しむためには、日頃の手入れを怠らないことが大切です。
無垢材は柔らかいのでキズがつきやすく、ちょっとしたものを落としただけで
凹みができてしまいます。特に塗装を施していると、よく動かすダイニングの椅子の
部分の塗装が剥げてくることもあります。経年劣化による床の剥がれや目割れ、ひび割れなども
修正の仕方を教えてもらって自分で手入れをしながら暮らせるのが理想です。
「傷も劣化も家族が暮らしてきた証!」と思えるご家族には、無垢材をおすすめしたいです。