「2025年06月」の記事一覧(4件)
カテゴリ:不動産コラム / 投稿日付:2025/07/03 10:00
庭づくりが中途半端で土のままになっていると、雑草がどんどん伸びて手入れが億劫になってしまいます。
雨の日にはぬかるみ、晴れた日には土埃が舞って、玄関周りはもちろん、住宅の外壁も汚れます。
芝生が綺麗に敷かれた彩りのある庭に憧れる人は多いと思いますが、家族のライフスタイルに
合わせて考えることが大切です。
●「花木に彩られた庭」は続かない
マイホームの庭といえば、「花と緑に囲まれたおしゃれな空間」と考える人も多いようです。
庭付き一戸建てで暮らすのがはじめてという人も多いと思います。庭に花木を植えたり、
芝生を張ったりする前に、誰がどのくらいの頻度で手入れできるか、家族でよく話し合ってから
庭のデザインを決めましょう。
ガーデニングが好きで、庭の手入れが苦にならない、楽しめる人にとっては花と緑のある
生活が癒しになると思います。家族の中にガーデニング好きが一人もいないようであれば、
芝生や花木はなるべく避けた方が良いでしょう。
芝生といえば、キレイに生えそろった状態を思い浮かべますが、自然にそうなるわけではありません。
張ってからキレイに生えそろうまで、まめに水やりをして、伸びてきたら草刈りをして、
雑草が生えてきたら草むしりをして...と1年中手間がかかります。庭に植物が多くなるほど
害虫も多くなります。
花壇を作ったり、プランターを並べたりして草花を植えても、花の咲き時期に応じて
植え替えをしなければなりません。キレイに咲かせるための土づくりも大切です。
シンボルツリーを選ぶ際も、隣家への配慮を忘れないようにしましょう。落ち葉が気になるものや
枝がどんどん伸びていくものは、境界線を越えて迷惑をかけてしまうことがあるので
植える場所をよく考えましょう。シンボルツリーの根が配管を傷めたり、台風や強風で
枝が折れたり倒れたりする危険性もあります。
常葉樹は葉が落ちないわけではなく、1年を通してずっと落ち葉があるものなので、掃除の
手間は増えます。また、ずっと日陰をつくってしまうので、冬は寒々しい印象になることが多いのです。
知識がないまま花と緑を庭に取り入れて手入れを怠ると、荒れ放題になってしまいます。
庭で植物を育てるには、1年を通して時間や気持ちにゆとりが必要なのかもしれませんね。
庭仕事が苦手で、休日を庭の手入れに使いたくないという人は、花と緑がなくても
おしゃれな外構を考えましょう。
土のままになっているところには、防草シート砕石を敷く方法もあります。砕石とは機械で
砕いた石のことで、踏んでいくうちに固まっていくので、雨でぬかるむことを防いでくれます。
庭を作る際、水はけのことを考えずに芝生や花木を植えてしまうと、育ちが悪いことはもちろん、
住宅にもよいことはありません。田んぼだったところが分譲地として整備されていたり、道路より
低い土地だったりすると、水はけが悪い場合があります。庭を作る前に、雨の日に水たまりができたり、
土がぬかるんだりしないかどうか、確認しておきましょう。
●水浸しにならないように事前に対策を講じる
引っ越し後、はじめての台風や集中豪雨の後に庭が水浸しになってしまった......という話を
聞くことがあります。そうならないためにも、事前に確認して対策を講じておくと安心です。
足元がぬかるむ程度であれば良いのですが、プールのように水が溜まってしまうような庭は、
何らかの対策が必要です。例をあげておきましょう。
・勾配をつけて水路をつくる
これが一番有効な方法です。高い費用がかかりそうですが、実はDIYもできます。
地面にたまった水を排水するために庭の隅に溝をつくってU字溝などを埋めて、そこに向かって
水が流れるように勾配をつけます。
・コンクリートにする
雨の日のぬかるみだけでなく、雑草対策まで施したいなら、コンクリートを打設するのも
よいでしょう。凹凸もなく、掃除もラクです。ただし、コンクリートは水が染み込まないので、
水たまりができるとコケが生えたり、害虫発生の原因になったりして、不衛生な印象になってしまいます。
水はけをよくするためには、「雨水枡」をつくって雨水を逃さなければなりません。
コンクリートの無機質な見た目が気になる場合は、目地に植栽やカラフルな玉砂利を入れるとよいでしょう。
・4〜5㎝ほどの厚みで砂利を敷く
雨上がりにぬかるむ程度であれば、砂利を敷くことで改善します。コンクリートやタイルは
費用が高額になりがちですが、ホームセンターで砂利を購入して自分で砂利敷き工事を
行えば、それほど費用もかかりません。
靴の中に水が入ってしまうほど水が溜まる場合は、勾配をつけて水路を作るような工事を
した方が良いでしょう。
砂利を敷く際には、必ず土を平らにならして、砂利の厚みを均一にすることが大切です。
また、土の上にそのまま敷いてしまうと雑草が生えるので、防草シートを敷きましょう。
砂利敷き工事は、下地づくりがとても重要なので、丁寧に行うことが大切です。
砂利は安価なものもありますが、4〜5センチの厚みで敷くとなると、かなりの量が必要になり、
重量があるので運ぶのが大変です。厚みがないと下地が透けて見えるので気をつけましょう。
カテゴリ:不動産コラム / 投稿日付:2025/06/19 10:00
外構設備「エクステリア」とは、建物内の「インテリア」に対して
建物の外側に使用する言葉です。建物以外の設備、例えば門やフェンス、
カーポート、テラスなどをいいます。
外構工事を行うタイミングに決まりはありません。住宅建築を依頼した会社に
外構工事まで施工して貰えば、家の建築費用と外構工事の費用まで含めた
金額で住宅ローンを組むこともできます。
◼︎駐車スペースは住宅建築中に計画する
マイホームを建てる際、当初の予算よりも大幅にオーバーしてしまうことは少なくありません。
外構まで費用が回らず、門やフェンスが作れないまま引っ越すことになる場合もあるでしょう。
暮らし始めるまでに外構工事も完了しているのが一番良いのかもしれませんが、急がなくても良い
のではないかとも思います。
庭は暮らし始めてから徐々に整備していくことができるので、急ぐ必要はありませんが、
駐車スペースは入居前に整備しておかないと、さまざまな不便が考えられます。
土のままになっていると、雨の日に泥だらけになってしまい、自家用車はもちろん
来客の車まで汚してしまうことになります。
そのような失敗をしないよう、駐車スペースの計画は住宅建築中に行うことをおすすめします。
もし、暮らしはじめてから地面に敷く素材を何にするか決めるという場合は、とりあえず
砂利などを敷いておくと良いでしょう。
駐車スペースの地面に敷く素材は、コンクリートの他に、アスファルト、レンガ、枕木などがあります。
費用面ではコンクリートやレンガが思いのほか高額です。レンガは広く敷き詰めるとかなり高額に
なってしまうので、コンクリートにワンポイントといった使い方が良いでしょう。アスファルトは
費用が安くて手入れも楽ですが、施工面積が小さいと割高になってしまうというデメリットがあります。
まずは雨が降っても駐車スペースが泥だらけにならないようにする、外構工事はここからはじめましょう。
◼︎フェンスを構える時は施工会社から隣家に話してもらう
敷地を囲むフェンスは、外から見た時の印象を大きく左右するので、周囲や隣家の状況を見ながら
慎重に作らなければなりません。例えば設計の段階で敷地をブロック塀やフェンスなどで囲むクローズ外構
を計画して、完成してみたら周囲のほとんどがオープンやセミオープンの外構だったという失敗例もあります。
また、高いフェンスをつくってしまって隣家とトラブルになることもあります。
隣家とのトラブルで多いのが、
・日が当たらなくなってしまった、暗くなってしまった
・目隠しになっていない
・我が家のイメージに合わない
などのクレームです。
自分の敷地内だから自由だろうという考え方もありますが、隣家が先にある場合、
施工会社を通じて外構の計画を隣家に伝えておくことが重要です。
こちら側のフェンスがあちら側のリビングの採光に大きな影響を与えてしまうような位置関係であったり、
こちらの庭からあちらのリビングが丸見えになったりする場合、双方が納得するようなフェンスに
した方が暮らしやすくなりますよね。
また、
・境界線内に建てようと思ったら、隣家のものがはみ出している
・同時期に完成していて、相手はフェンスを作る気がない
・隣家と相談したが好みが合わない
・境界杭がなくなっていてどこからフェンスを設置していいかわからない
といったことで隣家ともめることもあります。
マイホームは長く暮らすことが前提なので、ご近所さんとは良い関係を築きたいものです。
隣家と価値観が合うとは限らないので、トラブルになりそうな場合は、まずは施工会社に機能的な面から
話をしてもらうのも良いでしょう。外構工事の際、隣家のものがはみ出しているなど、境界線を
超えている場合は、施工会社や不動産会社に相談して、隣家と話し合いのうえで「覚書」などを交わしておくと
将来のトラブル防止になります。
カテゴリ:不動産コラム / 投稿日付:2025/06/12 10:00
皆さんの住んでいる家の外観や、敷地の空いたスペースの有効活用で
「駐車場」「菜園」「ドッグラン」など色々な活用法がありますよね。
例えば、駐車場でもコンクリートを全面的に敷設するのか
砂利を敷くのか、それとも地面のままにするのかで
それぞれのメリット・デメリットがあるのでご紹介します。
●コンクリートを敷設した時のメリット・デメリット
メリットは、駐車時の円滑さや、水たまりができにくく管理もあまりしなくて良い。
デメリットは、初期費用が一番高く外観が単調になりやすい。
●砂利を敷いた時のメリット・デメリット
メリットは、防犯面が高く費用もコンクリートに比べて低価格で済む。
デメリットは、砂利自体が固定されていないのでタイヤでの凸凹が出来て少し手入れが必要。
●そのまま地面だった時のメリット・デメリット
メリットは、外観の多様性があり初期費用も一番コストがかからない
デメリットは、水たまりができやすく雑草の手入れなど維持管理が大変になる。
このようにそれぞれのメリット・デメリットがありますが
どこに着目するかで駐車場の外観や、家との協調性が変わってきます。
上記3つの中で、私がオススメするのは「砂利」です。
コンクリートのように雑草の手入れなどもそこまで大変でもなく
水はけも良くなり、何といっても自分で作れるのがポイントです。
もちろん、業者に頼めば早くて綺麗ですが費用がかかりますよね。
考え方を変えると、自分で作るのは大変ですが家族みんなで楽しくやったり
自分でやる事で費用が業者に頼むより抑えられるメリットもあります。
ですので外構は、脇役のようで主役なのです。
そんな外構に対する知識やノウハウを兼ね備えているのが
不動産だけでなく自社施工で工事も施工している弊社に是非ご相談下さい!!
カテゴリ:不動産コラム / 投稿日付:2025/06/05 10:00
マイホームは、「購入(初期)費用」と「メンテナンス(維持)費用」が発生します。
後悔の声をよく聞くのは、購入の際、費用を抑えようとして安価なものを選んでしまった
ために、予想以上にメンテナンス費用がかかってしまったというものです。
・屋根の素材でメンテナンス費用が変わってくる
マイホームにまつわる出費は、購入すれば終わりではありません。暮らし始めてから
メンテナンスや塗装にも費用が発生します。新築時は全て住宅ローンに組み込まれているので
それさえ支払えばよいと思いがちですが、屋根材によっては10年後からメンテナンスが
始まるものもあります。
例えば最も安価な「化粧スレート(屋根材)」これはセメントを固めてできた薄い板状の
屋根材であり、一般住宅でよく見かけるものです。耐用年数は20〜30年ですが、
約10年ごとに塗装メンテナンスが必要とされています。
化粧スレートは、軽量で建物への負担が少ないので、耐震性に優れていますが、風雨や
紫外線にさらされると、色あせはもちろん、塗装が剥げてヒビが入ったり剥がれたりすることが
あります。雨漏りを防ぐために、症状が見られた場合はその都度、メンテナンスが必要になるんですね。
このメンテナンスを怠ってしまうと、長持ちしません。もし症状があるのに放置していると
雨漏りの危険性はかなり高くなります。
屋根の塗装は足場を組む費用もあるので、数十万円はかかります。突然の出費にならないよう、
積立をしておくことも考えなければなりません。そうなると、ローンの支払いとは別に上乗せされてしまいます。
化粧スレートは初期費用が安価でデザインや色のレパートリーが豊富なので、よく選ばれていますが、
その点をしっかりふまえて選ぶことをおすすめします。
一方で、「自然石粒仕上げ鋼板屋根材」や天然石とガルバリウム鋼板でできた「ハイブリッド屋根材」
のように、初期費用は化粧スレートの2倍ほどになっても、メンテナンスがいらない屋根材もあります。
もちろん、定期的な点検は必要ですが、耐用年数も30年以上、長ければ50年とも言われています。
暮らし始めてからの出費も検討したうえで屋根材を決めるのがよいでしょう。
・外壁はケチるとメンテナンス費用がかかってしまう
昔は軒の長い家もよく見られましたが、最近ではデザイン性が重視され、軒の出が小さい
家が多くなってきました。屋根の形状が外壁に負担をかけてしまうと、劣化はもちろんですが
雨漏りする可能性が高くなります。
建物の外壁に貼る仕上げ用の板材を「サイディング」といいます。セメントと木質系成分を
混合して製造された「窯業系サイディング」は国内で最も多く選ばれている外壁材で、
住宅の約7割が窯業系サイディングだといわれます。
メリットは、何よりもデザインの種類が豊富で安価であることです。ブロック風、
レンガ風、タイル風、木目風など、さまざまな柄があり、「こんなものがいいな」という
希望があれば、ほとんどが窯業系サイディングで見つかります。
メリットの多い窯業系サイディングですが、メンテナンスは約10年に一度となります。
初期費用は抑えられますが、メンテナンス費用を用意しておく必要がありますね。
メンテナンスが不要で最も耐久性に優れているのは「タイル」です。窯業系サイディングと
比較すると初期費用は2倍以上になりますが、高温で焼き上げられたとても硬い素材で
1枚1枚に独自の風合いがあります。窯業系サイディングにもタイル風のものがありますが、
本物は格段に高級感があります。
さらに、タイルは耐久性が高いといわれている素材です。汚れが目立ってきたら、
高圧洗浄機などで水洗いをすればきれいになります。何十年も住み続けるとしたら、コストは
窯業系サイディングと変わらなくなるということです。
外壁にこだわると費用は高くなりがちですが、汚れやキズ、ヒビ割れなどの劣化によって
外観はどんどん古めかしくなってしまいます。
窯業系サイディングで汚れが目立ちやすい色を選ぶ場合は、雨で汚れを洗い流してくれる
「親水性」を備えたセルフクリーニング機能のある外壁を検討してみるのもいいですね!